どうすればミスなく仕事ができるんだろう・・・
これは仕事をするうえで誰しもが抱える大きな問題でしょう。
ひとたびミスが起こってしまえば同僚・上司・お客様などに迷惑をかけてしまい、さらにそれが続くとなると、気持ちが大きく落ち込んで仕事に集中できなくなってしまいますよね・・・
しかしミスを恐れたり、「ミスをする自分は無能な人間だ」と落ち込む必要はありません。
ミスをするのは貴方が無能だからではなく、貴方の習慣に大きな問題があるかもしれないのです。
この記事では仕事でミスを連発してしまう人の習慣と、日常の中で取り組めるミスを防ぐ習慣をご紹介いたします。
「なぜミスがなくならないのだろう」と悲観するのではなく、「どうすればミスはなくなるのだろう」という視点から一緒に悩みを解決していきましょう!
仕事でミスをしてしまう人の習慣3選
下記にミスを起こしやすい人の習慣を挙げていきます。
もし当てはまる点があるのなら要注意です!
・出勤はいつも始業ギリギリ
・デスクが整理整頓されていない
当てはまるものはありましたか?それではひとつづつ解説していきましょう!
習慣その1.メモを取らない
貴方は記憶力に自信がありますか?
ここで「はい!あります!」と答えた貴方は、実は仕事でミスをしやすいタイプなんです。
なぜかというと、自分の記憶に頼るあまりメモを取らなくなってしまうからです。
人間とはすぐに記憶を忘れる生き物
記憶に関する面白い実験として、「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。
これは人間が一度記憶したものをどれだけの速度で忘れていくのかを実験で示したものです。
その実験結果がこちら。
時間 | 残った記憶 |
20分後 | 58% |
1時間後 | 44% |
1日後 | 34% |
なんと1時間も経たずに記憶したものの半分を、1日経つと66%の記憶が消えてしまいます。
この結果からわかるように、人間の記憶というのは本当にあてにならないのです。
仕事で上司から口頭で言われた「〇〇さんに電話しといて」などの指示をいつの間にか忘れ、ミスをしてしまうのもこれが原因です。
ミスをしない人は記憶を信じず、常にメモを取る!
会社で仕事をしていると嫌でも多くの情報を扱う必要があります。
そんな中で仕事内容を忘れないために重要なのが『メモを取る』ことなのです。
メモの力を侮ってはいけません。なぜならメモは記憶とは違って消えないからです。
仕事ができる人は皆必ずメモ帳を常に持ち運び、いつでもメモができる体制を整えているのです。
カードケースぐらいの小さい大きさのものでも構いません。
メモ帳を持っていない人は今すぐ書店などで買いに行きましょう!!!
・メモ帳を常に持ち運び、仕事内容を忘れないようにする!
習慣その2.出勤はいつも始業ギリギリ
貴方は始業より20分前には会社に到着できるように朝を過ごすタイプですか?
もしくは遅刻ギリギリになったとしても、一秒でも長く寝ていたいタイプですか?
なんとなくお察しかと思いますが、後者のタイプの人はミスをしやすい傾向にあるのです。
ミスをしない人は朝の時間を有効活用する!
朝に余裕をもって出勤する人は、会社のデスクに座った瞬間に、
さて、今日のタスクを確認するか・・・
と、1日の仕事がスムーズに進むように仕事の流れを頭の中でシミュレーションしています。
仕事がミスなく進むかどうかは段取りがきちんと整えられているかにかかっており、朝の時間を使うことで段取りを考えたり、メールを確認する余裕が生まれるのです。
しかし毎朝ギリギリで出社する人は、
やばい、もう始業時間じゃん!
ええと、今日の仕事は何だったっけな・・・
と、仕事のスタートが仕事内容の確認から始まります。
そうやって段取りを考えずに手当たり次第に仕事を片付けていった結果、焦ってケアレスミスを誘発したり、納期が迫った仕事を残してしまったり・・・ということが起きてしまうのです。
集中力を要する仕事は午前中にやるべし!
また、出社して一番最初にどんな仕事を始めるかも重要です。
ミスをしない人は請求書作成や企画書の作成など、集中力を要する仕事を午前中に持ってきます。
なぜかというと、脳の活動が最も活発になるのが起きてから4時間後だからです。
一番頭の冴えている時間帯にミスの許されない仕事を持ってくることでミスを防ぐことができます。
以上のように、午前の時間を有効活用する術を知っている人と知らない人とでは、仕事の効率に大きな違いが出てしまうのです。
・集中力が必要な仕事は午前中に持ってくる!
習慣その3.デスクが整理整頓されていない
デスクから書類などを取り出す際に、まずは保管した場所を思い出すことから始めていませんか?
物をどこに置いたのかわからなくなり、探すために時間を割いたり、最悪の場合なくしてしまうという不備を招いてしまうこともあるでしょう。
必要なものをすぐに取り出せないのは、実はものを置く場所を決めていないことが原因なのです。
ミスをしない人は『物の住所』を決めている!
仕事でミスをしない人は物を置く場所を事前にすべて把握しています。例えばこんな感じ。
場所 | 置く物 |
PCの横のファイルボックス | 本日のタスクに必要な書類一式 |
机の1段目の引き出し | 文房具、印鑑、名刺などの小物 |
机の2段目の引き出し | 会議用書類 |
机の3段目の引き出し | 企画書、請求書 |
一番下の大きい引き出し | 水筒、弁当、お菓子類など |
あくまで一例ではありますが、こうして物を置く場所を決めておくと、いざ必要になったときに即座に取り出せるのでサクサク仕事を進めることができますし、物をなくす心配もありません。
そもそも使い終わったものを机の上に無造作に置くのと、デスクの決まった場所に置くのとではそんなに時間に違いはありません。
しかしこの小さな行動の積み重ねが、仕事の効率に大きく影響を及ぼしてしまうのです。
ミスをしない人は毎日デスクを片付けている!
一度整理整頓し、物を置く場所を決めたとしても、それを持続できなければ意味がありません。
企業によっては5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を実施し、定期的に片づけを行っているところもあるでしょうが、それでも1か月に1、2回といった所でしょう。
そのため会社にやらされるのではなく、自分から自主的に整理整頓を行わないと、すぐにデスクは散らかってしまうのです。
一日の終わりのたった5分、自分のデスクだけで構いません。整理整頓の習慣を身につけましょう。
『立つ鳥跡を濁さず』
きれいになったデスクを眺めてから家に帰りましょう。
・毎日帰る前にデスクを片付ける!
最後に
いかがでしたでしょうか?
個人的にいろんな人に当てはまりやすいものを選んだつもりなのですが、貴方はいくつ当てはまったでしょうか?
ミスとは仕方のないものではなく、自分の習慣を見直すだけで確実に減らせるものなのです。
完璧な人間など、この世に一人もいません。
仕事がうまくいかない自分を受け入れ、ミスに謙虚に向き合い、そして一つずつ克服していきましょう。
そうすればきっと貴方も、『仕事のデキる人』になれるはずです。
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